2018年3月23日金曜日

しずくさんと(5)小机邸 ホールとアトリエ

前回からのつづき。これで終わるから安心して(笑)

しずく姐とあたい、2人して熱心に写真を撮っていたからか、
普段は一般公開されていない2階も
ご案内していただけることになりました!


▼蹴上(けあげ)ごとに色んな場面が彫られていて。
縁起の良さそうな宝船が見えます。





▼影までシャレてる階段を上っていくと......





なんと広~~い洋風ホールが現われました!

柱がまったく無いの。
鉄筋のようにみえるこの横梁は
木材に白しっくいを塗って西洋風に見せているのだそう。

真っ直ぐに切りだしてこの太さの梁、
さすが林業で財をなしたお家だけあります。








このフロアは、アンプラグドな演奏会などに利用されているそうで、
以前、チェロのリサイタルのとき、
ほら、チェロって楽器の下部に棒があって床につけているからか
木の床に音が共鳴して、増幅して、
ホール全体が音につつまれて
それはそれは素晴らしかったのだそう♪


近いうちにも若手三味線奏者のライブがあるとのこと。
ちょうど数日前に『題名のない音楽会』でお見かけした奏者さんだったので
あたいがミーハー的に はしゃいだのは言うまでもなく(;^ω^)ゞ





▼こちらのソファー、現当主さんが子供時代にベッドとして使っておられたもので、実は......





▼こんなふうにベッドに早変わりするのです。
ベッドで寝るのも珍しい時代にかなり斬新!





さて、建物を出まして。





ご当主さまの秘密のアトリエ(?)にご招待いただけました!

















▼自作の、という魚網。
なぜこんなにいくつも作るの?と思ったけど
手に持たせていただいたら納得。

めっちゃめちゃ軽くて、持ちやすいバランスで、
枝の元々の生え方を利用していて、
見分けつかないほど美しく接がれていて。

釣りなんてしないあたいだけど
道具としての逸品であるこの網
ひとつ欲しいと思ってしまったほど
どれも美しくて軽くて。



メッシュの部分もさー、どうやったら縫い目を作らずに
こんなふうに丸くつくれるのか、しゃーっぱりわからん。

などと考えているうちに
あたいも作ってみたくなってくるんだもん、
そりゃいくつも作りたくなる魅力があるに違いにゃい!



▼小さな螺鈿も、ご自分でアワビ貝を切りだして嵌めたそうです。






ご当主は文化人、趣味人のようであり、
でも「本業はきこりです」とニコリと仰る。

きこり? ほぉ ……え、きこり? 

生まれて初めて本物のきこりに会った(笑)


きこりさま、葉っぱごとの燃えかたの違いを見せてくださり。




五臓六腑+ハートも暖まる暖炉トークでした♪


▼載せそびれた写真を最後に一枚。
岩のくぼみの溜まり水に映った庭の枝垂れが
なんだか異次元を覗き込んだように見えました~




小机邸は数時間の滞在だったのに
たくさん写真を撮りすぎて(5)になってしまいました。

時間がかかるんでなかなか筆も進まず(;^ω^)ゞ


友だちに
「写真歩きの日記はつまんない。
もっとグチ話みたいなの書いて」と言われたんだけど~

写真整理と記録をかねた成長記ブログとして
どうかひとつお付き合い願いますよ。
ヨロシク哀愁!


同じ1日をしずく姐さんもブログに書いてます。

 『小机邸訪問』


朝、一緒に横沢入で撮ったしずく姐の霜・氷写真はこちら
 『霜を求めて』


ドシロウトのあたいの写真と見比べちゃやーよ(;^ω^)ゞ


2018年3月21日水曜日

しずくさんと(4)小机邸 安居にて

前回のつづき。
旧家 小机邸内にある喫茶室『安居』へ。

扉を引くと、




喫茶室、あらわる。








あたい好みの、音楽のない邸宅カフェ。
「品のよい親戚の家」みたいなしっとり感。


もしあたいがいつか自宅カフェをすることがあるなら
たとえばストーブに掛けたやかんのシュンシュン音を消さない
声のボリュームを調節できる人だけ来てほしいなぁ。


音楽なんか(なんか?)無くたって、
古いガラス板が風で揺れる音だったり、
鳥が鳴いたり、床がきしんだり、
そんな音を聴くのが良かったりするわけで、

ガハハハとオシャベリしたいなら
カラオケやコメダにでも行けばいいのであーる。


なーんてね。(←この一言で、クレームを回避する作戦)


昔、一緒に音楽をやっていた荒井豊さん(ハンマーダルシマー奏者)が
「無音よりも静かな音楽をやりたい」と作ったCDが
たしかに無音よりも静かなアコースティック音楽だったなぁ。


それから『無音』と同じくらい大切なのは
明るくしすぎないことだと思う。
曇りの日は薄暗さを楽しむ。
雨の日の 昼間の薄暗さなんて最高だ。





▼窓の外に「あ、ネコさん」。














▼あたいはお抹茶を。
黒糖すぎない甘さが気に入って、マダムにお尋ねすると
しずく姐さんも知る青梅の和菓子屋さんの羊羹でした。





▼しずく姐さんはベイクドケーキのセット。
キレイにカットされた品格のあるフルーツが素敵♪
ウサギクイズを出された御当主さまのお手製ケーキだそうです。




こちらの喫茶室の名前は『安居(あんご)』。
静かで品のよいマダムにお話を伺いました。

「安居」というのは釈迦の時代の僧侶たちの仏教用語で、
ざっと説明すると各地の僧侶たちが一カ所に集まって修行する合宿といったことらしいです。


雨の降る時期の安居は『雨安居(うあんご)』、
夏の安居は『夏安居(げあんご)』っていうんだって。

なに、この、語呂の良さと、表記のカッコよさ!


あぁ、あたいがいつかまた(また?)名を名乗るような
暮らしに戻ったときの芸名候補にいれよう。

「どうも。美人写真家のU・ANGOです」的な?

で、amebaの公式ブロガーになって
「雨安居日記~丁寧に暮らす~」
みたいな? (#^.^#)ゞバーカ


あ、で、話をもどし、安居(あんご)の意味として、

”外での修行をやめて室内にこもることにより
足元の小さな花や虫を踏みつけてしまう無用な殺生を防ぐこと”

ってのがあるんだって。


マダムはそこから広義に解釈して
”室内で静かに過ごすこと”や”静かな場所”として
こちらの店名にされたのだそうです。


そーいえばお屋敷の前に建つ▼この看板文字、
マダムが書いて、ご当主が彫られたのだそう♪




などとお話を聞いたのち、
本日たまたま御在宅中のご当主に
建物をご案内していただけることになりました。


▼たとえば、こちらの和室の右奥にある屏風のおはなし。
いにしえのある日、こちらのお屋敷に集まった
酒飲み7人がそれぞれ絵と文字を書いたのだそうで。




7つの絵と7つの文章(漢詩など)。

絵も、文字も、全体のバランスもいいし、
たぶん書いてある詩の内容も上手いこと書いてそうだ。

たまたま飲み会に集まった7人が▼このレベルって
す、すごくねぇですか? 
当時、文化サロン的役割も持っていたのでしょうかねぇ。



あたいもいつか自宅でチーパーチーするから、
そのときのために皆んな今から
絵(ボタニカルアート)とカリグラフィーを習得しといてね~

(´▽`*)\(-""-;) 誰に言ってんだか......


▼唐紙は銀杏。植物柄をモチーフ。ウィリアム・モリスみたい?














アンティークな電灯に
本物のフィラメント電球が使われておりますのです。

カインズホームの人気商品『LEDフィラメント電球』じゃなく、
エジソンのフィラメント電球ですよ~


乳白色のすりガラスから▼ほら、こんなふうに
フィラメント部分が熱色に見えて。レトロでやわらかな灯り。





▼ということで、いにしえと同じ灯影を観賞できるのであーる。
ありがたや~




(つづく) 次で終わり



2018年3月20日火曜日

しずくさんと(3)旧家小机邸へ


 『しずくさんと (2)カンクラでランチ』のあと、
旧家 小机邸へ行ってみることに。


江戸時代に林業で財をなした7代目の当主(現当主の曽祖父さま)が
銀座で目にした洋館に感銘をうけて建てた洋館なのだそう。

ただ、銀座では建物に入ることはなかったため
内部は想像で作ったそうで、

それがかえって和洋折衷のめずらしい建築物として
現在、東京都の有形文化財に指定されています。





ちょんまげ頭に着物の人も多かった明治8年(143年前)、
こんな洋館をみた当時の人々は
さぞかし おったまげただろうねぇ。






▼旧家って、お庭に大きな木があるよねぇ~




この大きな松、松ぼっくりも巨大なの。
カリンと比べて▼このデカさ!15センチくらいあるかも?
葉っぱも20センチ近くのロングな長さで、まるでガリバー松 \(≧▽≦)/




この有形文化財の西洋館のなかに喫茶スペースがあり、
しずく姐さんと2人、食後のお茶がてら伺いました~









▼現当主の小机氏のご子息さまが
1コマずつ割りだして埋めたという石。
どおりで輪郭が柔らかくて素敵だや。





▼建物の入口に彫られているこれ、
「なんだと思いますか?」とご当主さまによるクイズ。

うーん、長い鼻があるし......ガネーシャでは?(インドの万能神)

正解は「悪い夢を食べてくれるバク=邪気払い」なのだそう(#^.^#)





▼建物のなかへ入ると今度はウサギが......





▼鏝絵(こてえ)だ。ふっくらとカワイイ。
唐草文様もなんだか薔薇の花っぽいような?








ここでもご当主クイズ「なぜウサギなのでしょうか?」。

正解は、この建物を建てた7代目の干支がうさぎだったそうで
他にも建物のあちこちにウサギがデザインされているんだって。


▼こちらもウサギ。





▼長押のクギ隠し。こちらは2羽のうさぎ。




撮ってないけど、他にもちょこちょこと
ウサギのデザインの建具があって。

ウサギを探しにいくのも楽しいかも?


(つづく)


2018年3月15日木曜日

つづきが書けないのは

ども! おは!
暖かくなったので急に庭仕事をやる必要にせまられ
毎日疲れてしまい、更新できません(;^ω^)ゞ

写真を選びはじめてほんの数分でウトウトzzzz


ということで「つづき」および「メールの返信」は
もうちょいお待ちくださいませ。
元気です。急死してません。


「元気です」とか書くと逆に心配されるのは
信用されてないってことでしょうか?
あたい、病気やケガしたらここぞとばかりに書くタイプから安心して(笑)


急ぎでないメール(テレビの話題とか、春めいてきたねとか)への返信は「いたしません!」(^o^)/ ←ママンへ


今日は3月15日。
中学の卒業式の日だったような気がする。
そして昔実家で飼ってたワンコ「我有ちゃん」の命日だった気がする。
あー、さっき福井県の虐待施設「子犬工場」の映像や
「ふくろうカフェは鳥たちへの虐待」を目にしてしまい、胸が痛むなぁ。


あとさー、話が変わるけど
『プレバト!』の「消しゴムはんこ 才能ありなし」について一言いいたい。

審査する先生の見本は
「消しゴムはんこ」というより「ゴム版画」じゃないかの?


「消しゴムはんこ」とか「絵手紙」ってジャンルは
ヘタを味わう解放感が良いのだろうに。

画一的な教育を受けた世代が
やっと自由を楽しめるジャンルだったのに。


生徒(芸能人)のユニークな消しゴムはんこに対して
上から密閉しにかかる「先生のお手本作品」ったら
「指導者として才能なし」と思うなぁ。


なんだろう、こう、俳句の夏井先生の場合は
生徒の作品を活かして良くするのが納得だし、

水彩画の先生は、生徒の絵の良さを見つけるのがうまい方なので嫌味がないし、

絵手紙の先生のお手本は
生徒の作品の延長線上にしっかり乗って書き直しているから納得できるのだけど、


ハンコの先生のは「お手本の範疇」を超えすぎてて
ご自身の作品ご披露になっちゃってるんじゃないかと。
で、「はいはい、すんごいお上手なんですね」と反感を買うのじゃないかと。

つまり、力を見せつけすぎなんじゃないかな。


「ヘタや拙さを味わう」ジャンルなのに
すごさを見せつけるのは違うんだよなぁ~たぶん。


......と、今、番組予約をしていてふと思いました。


あっ、結局、ママンからのメール
「消しゴムはんこの審査、あれってどう思う?」に反応してしまった(≧▽≦)


あー、こんな雑記なら毎日、数分で書けるなぁ♪


今日は垣根を電動剪定機でガーーーっと整形し、
青虫退治の噴霧器をブワーーーっと撒いて
今晩またまたバタンキューの予感。

今やらないと大変なことになるんで最優先です。

2018年3月12日月曜日

しずくさんと(2)カンクラでランチ

『(1)横沢入へ』のつづき

しずく姐さんが予約してくれたカフェダイニング『カンクラ』へ。




蔵を併設した、あきる野市の人気店です。

















▼しずくさんが連れて行ってくれるお店の前菜盛り合わせって
どこのお店のも美味しいんだよねぇ♪

右奥にあるのは食前酒ならぬ食前酢。
フツーツビネガーのジュース。
むせないようになのかほんの少しだけ温められていて
飲みやすかったです。





釜焼きピッツァのランチコース。

あたいはゴルゴンゾーラチーズのピッツァ、
しずくさんは生ハムとルッコラのピッツァ。








ここであたい、やらかしちゃった......

しずく姐さんが「まめちゃん、ピザ、わけっこする?」と言ってくれて
あたいったら大喜びで、半分こに分けたのーーー!!

なんにも考えず、半分こ。

普段、ダンナと同量半分こをしているから
なんにも考えずに半分こしちゃったんだけど、
普通は1、2枚を交換ってところだよねぇ?

おつむがピーマンですみませんε-(‐ω‐;)ハァ・・


石釜で焼かれたピッツァ、とっても美味しかったです。
生地がモチモチしすぎてない、というか、
はぎれのよいモチモチで食べやすかった~♪

激しくモチモチしてりゃーいいってもんじゃないもんね。
だって、アゴが疲れちゃうんだも~ん♪


久しぶりの再会で話もはずみます。

金もうけの話に老後の移住話......は一切なく、
カメラの話ばっかりだ~ね ヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ


お店の入口にて▼あえて暗めにアンダーフォトってみました。




次は、前々から訪ねてみたかった旧家へ。

(つづく)