2014年6月24日火曜日

星の王子さまPA (3)設備篇



『星の王子さま』の有名な一文、

「大切なものは目に見えないんだよ」

あたい、この文章、残念ながらピンとこないんだよなー。


きっと自分で読む前に
なにかで耳にしてしまったせいだ。

実際に読んだ時にはもう、
「あー、これね、はいはい」って
確認作業になっちゃったんさ。

あたい、不幸デスカ?


パーキングエリアというより街みたい




ゴミ箱にもちゃんと気づかいが。




まるいテーブル用のクロスが素敵だわぁ。





結局、大人になってから初めて読んだけど
それも図書館で立ち読みした程度でね。

パラパラ~とページをめくりながら、
「こんなこと気にする繊細なタイプの人と
付き合っていくのはめんどうだな」って
疎ましく感じちゃった。

あたい、もう、パッサパサの大人になっちまっただよ。


心のやわい時期に
たまたま手にして読んだなら……
その一文に衝撃的に出会えていたなら……

やっぱりさー、適齢期に読む本って大切なのかもね (((^_^;)



PAと言えども、ラーメンやカレーは食べられません。
カフェもレストランも、ぜんぶシャレた料理だけです。
プロバンス地方の家庭料理をご提供、なんだって。
ここのお店では、サン=テグジュペリの時代の味を再現した
1930年代のコーヒーが飲める、とか。
あたい、コーヒー呑まないんで頼んだことないけど。




おプロバンスなおレストランには
「お子さまランチ」なんて置いてないのです。

カタカナを、パッと見て読めなかったのは老化現象ですかね。




同じく、思春期に読むのをオススメされている
『ライ麦畑でつかまえて』
『フラニーとゾーイー』
『かもめのジョナサン』あたりも読み逃した。

みんな、読んだ?



あたいが思春期に読んでた本といえば、
『蟹工船』 『長距離走者の孤独』 『異邦人』など
暗い、重い、虚無で退廃で批判なド定番とか、

『地下室の手記』(ドストエフスキー)は
まーったく意味がわからない所がイイと勘違いしてたり、

安倍公房ワールドにハマってたクチだからか、

もはや犬(動物)か植物くらいにしか
イノセントさを見いだせない大人になっちまったのですわぃ。



売店のワゴンも凝ってますねぇ。
缶とかパッケージがかわいいものがたくさんあります。




水もジュースもガムも輸入品ばかり。
カルディみたいな雰囲気。




この白い塩、欲しかったのです。
シャリシャリと薄く削られているので
食べる直前に指すりつぶして。
荒いまま塩おむすびにすると、まぁ美味い。




ひゃあ~ こんなお高いもの、ファンなら欲しいのかな?
星の王子さまグッズがわんさか売られてます。




ソレイアードのカップが売られていた。
一番左のカップの柄は、
先月作ったバッグと同じ柄。
ふと見たら、売店内の壁布はソレイアードですねー。





さて。
一説には『星の王子さま』は児童向けのおとぎ話ではなく、
大人が読んでこその哲学書である、みたいな考え方があるらしい。



たぶん。

そうなんだと思う。

こーゆー禅問答みたいな文章は
書かれていない底を
努力して読み解くものではなく、

人生の酸いも甘いもかみ分けたのちに、
「自分にもこういうことがあったのぅ」と
まるで昔の日記帳でも読むように
しみじみ読み解くのがいいのではないかと思う。


目安はきっと演歌やシャンソンが沁みるようになった頃。
クリームよりもあんこの味わい、
マンゴーよりもビワのほのかな甘さ、
花束よりも山野草の侘しさ、


そんな年齢になったころ、ふと
いよいよ『星の王子さま』を読むとドカンと効くのかも♪


きっと自分の人生と重なって、
オリジナルの物語として読み解く、ってのが
おもしろいんじゃないかな。
ビバ老齢期!



トイレ、ラグジュアリ~♪




飾られている花も、菊とかじゃないのね。
この枝モノなんだっけ?
ハイキングコースによくあるやつで、
ジョイフル本田の切り花コーナーで買えるやつ。




壁に多肉植物のタブロー。
照明が当たっていいですね。




その昔、大切なものを心で見ようとしすぎて
浮き世を捨ててしまった友達のことを思い出して
あれこれ考えちまっただよ。

まだまだ成長期、青いあたいデス!!