2018年8月20日月曜日

調布 灯籠流し

3日前の金曜日のこと。

なじみのパン屋へ行ったら
「今日の夕方、灯篭流しありますよ」
と教えていただいて、
調布市の野川へ行ってみました。

今年で17年目の、お盆の催しなのだそう。

えーーっ、じぇーんじぇん知らなかった!




まだ夕陽の残る18:30から
市内のお坊さんたちによる読経や
市民コーラスによる鎮魂歌(かなり良かった)が始まり、
19:00ころからポツポツと流れ始めて来ました。

















流れてきた、っていっても
思った以上に短い距離で100メートルでした。

それでも初めて見る灯籠流しはキレイ♪


▼途中、橋からの「ナイアガラの滝」的な花火で
幻想的な雰囲気に。
ベトナムあたりの川霧みたい~


(真ん中に橋があるため2枚の写真に見えますが、縦長い1枚です)






「キレイ~!」と嬌声をあげるギャルや子どもに交じって
あたいも夢中になって撮っていたのだけど、
川岸で手を合わせて拝んでいる方をみかけて。


そうか、これって大切な人の命のともしびなのだな。

急に胸にこみあげるものがありました。






















▼100メートルほど流れてゴール地点。


(HDR合成っぽい写真も好き)







すると、近くにいたオバチャンが
「このあとは
見ない方がいいわね」
まわりに聞えるように一人ごちて居なくなりました。


あたいは「あ~なるほど」と
なんとなく思い当たったけれど、

初めて来たので
最後まで見届けることにしました。






▼灯火を魚網でひっつかまえて
岸にポイポイっと「作業」し始めました。





ひとつひとつが命なのだと思えてしまったあとでは
雑な作業に胸が痛み、
悲しい仕業(しわざ)に見えてしまう......


などと嘆きながらも▼流し撮りに挑戦(^o^ゞ




▼ま、お坊さんが作業しているのがせめてもの救いかね。

「きっとこのお坊さんは心のなかで
お経を読み上げているのよっ」と思い込む
性格のいいあたい。(←みんな、よく覚えておいてね)




▼あっ、1つ、逃げ出した!




「逃げろ、犬吉! こっそり、それ行け~!」

人さまの灯篭に、勝手に想いを載せて応援。





でも結局はとっ捕まって

片手でじゃぶっと沈められて

岸にポイッと投げられちゃって。


捕まったとき、
水面に写りこんでいた電灯の光がはげしく散って。


その様子が
まるで最期に精いっぱい耀いてみせた
犬くんのことを思いだして
突然 涙がぽろぽろぽろと落ちました。








あのオバチャン女神の、
「もうこのあとは見ない方がいいわね」
のお告げのとおりでした。

また行くことがあれば気をつけよう。





見に行く前には、

「犬くんの名前で一舟(¥1000)流したかったなぁ。
来年はかならずや」

と、残念に思ったのだけど
なんだかなぁ~ 切ないなぁ~


せめてあと10メートル下流の
橋の下で目立たないように
回収作業してくれたらよかろうにの。


でも、ま、初めて見た灯篭流しは
やはりとてもキレイで
行って良かったと思えました。

(しかも派手に写るんで撮ってて楽しいし♪)


あたい、お寺行事が嫌いなんで
つい先日もママンに
「お盆なんてお寺の集金日だろ!」と言ったばかりだけど、

やっぱあれか、
犬くんのせいで
すっかり「ほとけ心」が宿っちまったのかも......

あたい、もう毒吐けないかも(;^ω^)ゞ