2019年6月9日日曜日

ていねいの夕べ

(長文です)

こないだライブ行ってきたほい。

▼18禁の扉の、





▼手前にある老舗ライブハウス 
フォークの殿堂『稲生座』。




ほんのちょびっと昔の高校生のころ、
雑誌『チケットぴあ』を眺めながら

「はぁ~東京には高円寺っつー街に
『稲生座』っつーライブハウスがあるんきゃ」

「なに、これ、なんて読むんかねぇ。イネナマ?」

と話していた、あの場所が、この場所『稲生座』だ。



この夜は
こないだレコーディングに参加させてもらった
よねやまたかこさんと、
会津里花さんの定例ライブ
『ていねいの夕べ(22回目)』がありました。


そしてこの夜は大物ゲストが!

それはのちほどに。




久しぶりに客席で聴いて、
懐かしいような、戻りたいような、戻れないような、
戻らないでこうして聴いているのが心地よいような
いろんなかんじがしました。



▼そして会津里花さん。
なんとこの夜はノドをやられてしまってて。




歌なしで、一五一会(ギターっぽい楽器)演奏のステージ。

いつものおもしろトークと
パワフルボイスが聴けないのは残念だったけど
筆談トークライブもなかなか貴重でした~


そうそう、数年前、このライブハウスで
ゲストミュージシャンとして
いがりまさし氏をお招きしたのが
この会津里花さんなのです。


里花さん、あの夜のせいで
あたい、いま、カメラにドはまりしちゃってるよ~✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*



(おちゃめな里花ちゃま)



そしてそして、この日のゲストは

なんと! なんと! なんと!

あの! あの! あの!

よしだよしこさんなのであります。

じゃじゃーーん!



詳しくは各自ネット検索でどーぞ。


美しくつま弾くギターにのせて
キレイな声で唄われます。


この夜、よしこさん効果で席は完売。
当日客は立ち見。ちょーまん!(超満員)


満場のお客さんたちが
しずかに耳をかたむけて聴きます。





たとえば。

声高々に主張するような歌を聴いたとき
「そうだよねぇ」と共感にとどまることがあるのだけど、


よしこさんの歌たちはどれも
主張を押し付けてくることは決してなくて、

物語を読みきかせてもらっているような
そんな歌たちで、

聴き終えたあとには
その世界を体験したような気持ちがして、

よしこさんの言いたいことが自然と伝わってくるというか、

おのずと共体感できるというか、

自分の内側から言葉がわいてくるような、

そんな不思議な体験が一曲ごとに起こります。





『高野君の焼鳥屋』という歌では胸がキューっとして。


♪私はレバーのタレが好き、というフレーズがリフレインするこの歌。

って、これだけ読むと
「なんだ、グルメ紀行オモシロソングかいな」ってかんじだけど
そうではないのです。


東日本大震災を内側からかんじたその歌詞を追って聴いていると
何度か出てくる「♪私はレバーのタレが好き」は
だんだんと深いことばに聴こえてきて。


▼そんな、悲しいような、腹立たしいような、せつないような歌を
慈愛のほほえみで唄われます。



なんといってもよしこさんの
初々しさったら、あーた!

だ、だ、抱きしめたくなる!(*^^*)



最後には3人で。




そしてここで驚きのサプライズのビックリの驚愕が!


ステージから急にティンホイッスル
(アイルランドの伝統笛)が流れてきて、

「まめちん、笛、吹いて」と。


ステージからあたいのいる場所まで
リレーのバトンのように順繰りに送られてきたのです。

工エエエェェェ(゚Д゚;ノ)ノェェエエエ工


いや、あたい、這いつくばって高円寺までおのぼりしたものの
いまドラッグ漬けの病人ですよ。


鼻づまりで笛吹けと?
窒息しますよ? 
過呼吸なりますよ?(笑)


Eキーで唄うおつもりだったよしこさんも
Dキーの笛に合わせてくれるとおっしゃり……


よねやまさん
「イントロと最後はAで、中トロはBでね」

あたい
「……A?」

そんなねぼけた調子で始まった『道ばたでおぼえた唄』。


そう、あたいがこのブログで何度となく
推してきたあの唄ざんす。









よしこさんや、ファンの方にとって大切なこの唄に
どこぞの馬の骨のあたいが
おじゃましていいものだろうか?


などと及び腰になりつつも、

このブログで何度となく推しつつ
同時にいつでも
「あたいの笛が入ったらもっと素敵なのに♪」などと
うそぶいてきた罰なのよ、きっと。

憧れと困惑。カオス。混沌。


鼻づまりと、弱った鼓膜で
スッと ずんぐりと立ち上がったあたい。


そう、あたいったら、やだ、もう、
客席で座ってこっそり吹いたってよかったのに、

わざわざ立ちあがって
「どんとこい!」体制に~(;^ω^)ゞ





そうして始まったその曲は
あぁ、何度もYouTubeで聴いたあのメロディ。


大好きなアイルランド伝統曲の
『Sí Bheag Sí Mhór シーベックシーモア』に
オリジナルの唄をつけて歌っているよしこさんの動画を
初めてみたときの興奮。
夜も眠れず、何回も見たっけ。


そんなよしこさんに憧れて
あるときのライブでは
自分たちでもオリジナル歌詞をつけて
唄ってみたこともあったし、


あこがれが高じて
あたいったらマウンテンダルシマーを
段ボールで自作したんだったなぁ




アイルランドのイニシィア島の古城で
1人で風に吹かれて笛吹いたのもこの曲だったっけ。


そんなふうにたくさんのことを考えながら
夢のなかで吹いているような気持ちで

緊張する間もなく、首もガクガクせずに吹き終えました。


何回目かのAメロでは
『シーベック・シーモア』の旋律ではなく
よしこさんの唄のメロディをなぞって吹いてみちゃった(^-^)v



大切な唄に参加させてくださったよしこさん、
ぶっつけで吹けると信じてくれたよねやまさん、
どうもありがとうございました。

里花さんもね。
演奏中、ちゃんとベースな動き、聴こえてたよ(*^^)v


この夜の出演者、3人とも
生きていくうえの宝物を持ってる人のお顔でやんした。



帰りぎわ、お客さまのどなたかに、

「カメラマンの方かと思ったら
笛も吹けるんですね~」

と声をかけていただきました。


あはは、これっていつも
いがり先生がみなさんに言われてるセリフではないですか♪


かくして夢のような一夜は幕を閉じたのでありました。