2、3年前、『ニュース・プラス1』(日テレ:夕方)で
ロンドンだったか、とある害虫駆除会社がはったキャンペーンを伝えていた。
「わが社の特製バーコードが背中に印刷されたゴキブリを捉えたら、バーコードに登録されている金額の現金を差し上げます。1等1億円!(たしかそんなくらいだった気がする)」
「わが社の特製バーコードが背中に印刷されたゴキブリを捉えたら、バーコードに登録されている金額の現金を差し上げます。1等1億円!(たしかそんなくらいだった気がする)」
やはり民間企業はより身近なアイディアを出してくるね。
でも、街中がクリーンアップされたら、当の害虫業者は商売あがったりじゃないの? と危惧したが、そこで気がついた。
ははぁん。やはり民間企業の考えることにぬかりはないね。
一見その企画はとてもユニークで企業イメージもアップしそうだけど
一見その企画はとてもユニークで企業イメージもアップしそうだけど
つまるところバーコード付きとはいえゴキブリを街中にバラまいているのである。
あんな繁殖力の強い生物を大々的に放流するなんて……なんたることじゃい!
支払う金額よりも、街中にばらまけるほうがお得というのは計算済なのだろう。
キャンペーン期間が終わって、なおも逃げおおせたゴキブリらは脈々と子孫をのこし、害虫駆除はますます商売お盛んになるっちゅうことだ。
そもそも本当に1億円のゴキが放流されたのかも疑わしい。
やっぱ国をあげて駆除してほしい。だめすかね、小泉首相。
あたいがはじめてゴキブリを見たのは高校の合宿館だった。
厨房什器の下に山のように死んでいるゴキは、すでにその夜を暗示していた。
夜中に小腹がすいた数人と忍び込んだ食堂。
抜きあし差しあし暗闇の中、やっと冷蔵庫にたどりつき夕飯の残りの寿司を発見したのも束の間、冷蔵庫の灯りで辺りが薄ぼんやりの中、なにかが足元を、壁を、机の上を・・・
だれかが電気をつけた。
途端、少なく見積もっても30匹が大活躍していた。
ゴキに向って、叫びながら洗剤をまきちらす、あこがれていた先輩の狂気。
「高いところにいるゴキは飛んでくるよ」と絶叫する友達。
その後はよく覚えていない。
夜中に残り物を食べに行くという我々もゴキブリ程度だが
夜中に残り物を食べに行くという我々もゴキブリ程度だが
しかしまぁなんというビギナーズラック。
完璧にトラウマとなり、こないだもゴキを見ただけでゲロり、両手にジンマシンがでました。