『ごきぶりホイホイ』の誕生秘話を取り上げていた。
いつもなら決して画面を見ることはない内容の番組だったが
目をつぶって、ラジオのように聞いてみた。
それは、某製薬会社社員の西村さんが
ゴキブリに悩む妻から
「あなたの会社でなんとかならないの?」といわれたことに端を発する。
まず、当時主流だった他社のゴキ捕獲器とはちがう
まず、当時主流だった他社のゴキ捕獲器とはちがう
使い捨ての捕獲器(ゴキホイ)を開発する為に
西村さんはある研究機関からゴキを500匹譲り受けた。
だがしかし、人工的に孵化され飼い慣らされたゴキではなく
もっとエネルギッシュな、野生のゴキが欲しい!!
西村さんは一年に渡り、新聞の三行広告にこう掲載した。
「ゴキブリ一匹 10円で買います ●●製薬」
立ち食いうどんが1杯60円の時代。
「ゴキブリ一匹 10円で買います ●●製薬」
立ち食いうどんが1杯60円の時代。
地元の貧乏大学生にゴキ狩りブームがわき
集められた野生種は3000匹。
これでやっと思う存分研究できた西村さん。
アメリカのネズミ捕りにヒントを得た粘着式シート。
入口の上り坂(勾配30°は特許有効中)により
後進できないゴキは前に進むしかなくポテッとシートの上に落ちるっちゅう仕組みだ。
苦労したけどめでたし、めでたし、といった様な内容の番組だった。
当時の企業は
どの職種も大もうけ狙いというよりは
「国民により必要とされるもの」を念頭に日々奮闘していたのだろう。
さして必要でもない使い捨て文化を生み出す
現代の流行企業の姿勢とはやや異なるな。