2014年11月13日木曜日

レシピとは製法の踏襲

Jマートの園芸売場、
今、なかなかの充実っぷりです。


リーフ類もシルバー系、銅葉系、ライム系、
イキのいいのが揃ってるし、

ラベル付きのビオラも
ホームセンターにしては置いているし、
土谷先生の昨日のブログに載っていた
シクラメン'ベリッシマ'も発見!

個人的には
ミニハボタンの展開がやや惜しい感じだったけど
おおむね満足です。



で、Jマートアフターのティー♪
自宅を改築してお店にしたおうちカフェへ。

大きな窓に面したテラスに寄せ植えがあって、
日当たりもよくて、
庭の大きさもほどよくあって、

うちの近所なのに
なーんかぜんぜん違う暮らし、街がそこにある感じ。
うらやましいおうちです。


この日の手作りケーキは
『バニラとレモンのシフォンケーキ』。
「暮しの手帖のレシピで作りました」とのこと。


はい、『暮しの手帖 65号』(去年の夏)に出ていた
あたいの信ずる小嶋ルミ先生のレシピですねー。


あたいも何度か作りました、
この『バニラとレモンのシフォンケーキ』。



期待度満点でオーダーしたのだけど、残念!

材料の分量だけを参考にしたのかな、
製法はまったく違うようでした。


ルミレシピ(製法)なら
しゅわ~っというようなしっとり感があるはずだし、

フワフワ、なーのーに溶けてなくなるような
シルキーな口どけ感があるはず。

本当にシフォン(薄くて柔らかい布)なの。


たとえばルミレシピでは
口どけを良くするために
ベーキングパウダーを減らしたぶん、
卵白の混ぜ方が独特なんさね。

でもここのはおそらく一般的なシフォンケーキの作り方でやってるから
きっと膨らみが悪くて
ベーキングパウダーをレシピよりも多く入れていると思う。
口どけ悪くてモゴモゴ……


それと、卵黄と砂糖を混ぜるときに混ぜすぎている。
一般的によく言われているのは
「白くなるまでよく混ぜましょう」という作り方。
でもこれだと「卵の風味がなくなります」というのが
ルミ先生のレシピ。
たしかにまず最初に卵黄の香りがドーンとくるはずだもん。


そうなんだよねー。
材料の配合さえ同じなら
「○○さんレシピで作った」と言われちゃうんだよね。
製法を踏襲せずに作られても
「ふーん、こんなもんか」という評価を下されてしまうんだよね。
食べ物のレシピ本を出し続けていくっていうのは
すごくシビアだなーと思う。


あたいもさ、人にレシピを教えてさ、
「蒸し器がなかったからレンジでチンして作ったよ」って
言われるとガーーーーッカリするもん。
たとえばスーパーで買ってきたチルドの肉まんでも
ちゃんと蒸し器で温めれば美味しいよ?


だからこそ、
このお店のシフォンケーキも
一般的にはそんなに悪くないと思うけど、
「製法が違うならレミレシピのシフォンとは違う」
と力説したくなっちゃった。


決して
「グルメなあてくしは食べただけでなんでもお見通しよ」
というつもりで書いたのではないよ。
たまたま何度か自分でも作ったレシピだから
違いに気づいただけなんだけどね (;^ω^)


混ぜる回数や角度が違うと
こんなに味に差がでるなんて。

レシピとは材料の配合のみにあらず、
製法の踏襲がどれほど重要か
改めて認識できました。


熱っちくてすみません!

この熱弁に堪えられた方(笑)、
↓こっちも読んでみてね♪

■2013年2月16日 バレンタインデー