伊藤園『お~い お茶』が最初に販売されたとき
ビックリこいた人、多いよねぇ?
「お金だして買うの?お茶を?」
「え?だったらコーラのほうが得じゃない?」
といった声が友だちの間でも聞かれたものであーる。
当時、茶を買うと言えば
駅弁と一緒に買う、
おちょこが付いた容器のお茶はあったけど、
自宅で無料感覚で飲めるお茶、および
コーラと違って自分でも淹れられるお茶を
お金を出して買うなんて!
という感覚であったわけであーる。
▼350ml、カバンに入れても重くないサイズ。
昔、ハワイで買ったペットボトル緑茶(商品名Arizona)は
ウーロン茶みたいに茶色くて、香りもなくて、
日本人的には飲めたものではない代物で、
日本のペットボトル緑茶は
美味しいし、香りもあって、キレイで
よく研究されているなぁと
改めて感心した記憶がある。
ところで。
▼これ見て。ローマ字表記の部分。
『Oi Ocha』?
なにぃ~?
「おい、お茶!」ってこと?
なーに言っちゃってるわけ?
あたいに命令するんか?
茶ゃ~しばいたろか、貴様!
「お~いお茶」という言葉には
縁側でのんびりしているお父さんが
「お~い、かあさんや、お茶をおくれ」的な
ほっこり感があるけど、
「おいお茶」には
「風呂」「めし」「寝る」しか言わない
思いあがったクソジジイの姿が目に浮かぶではないか。
なぜ「Ooi,ocha」じゃないん?Why?
まぁ今どき、妻に「おい、お茶」などと言えるのは
波平さんくらいなもんで、
「お夕飯はお父さまが帰って来てからですよ」
とか
「あーた、今日もお勤めご苦労様でした。
お風呂ですか、それともお食事になさいますか?」
とか
「お風呂あがりはおビールですか、それとも冷やですか?」
などなど、
古き良き時代の「よくできた妻」は
いまや
「なにその男尊女卑!封建制の下僕かよ!」と
もはや古典の領域であーる。
世のお父さんたちのファンタジー
そしてほんの少しのレジスタンス
それが「Oi Ocha」に込められた意味なのかもしれない。