2015年6月25日木曜日

白花豆


「花」という字がつく豆、白花豆。
別名『十六寸』。

10粒並べると6寸にもなるほど粒が大きいので
「十六寸(とろくすん)」だそうで。


▼戻し中の花豆。
見てみて、規則正しい気沫がでてる♪(^。^)。o0○



見えるかな? 等間隔でキレイ。


このリズムのいい沫は
栗の渋皮煮を作るときにも見られる。見飽きない。


あたいの【白花豆のシロップ漬け】のレシピ、
聞かれてもないのに晒すよん。

■白花豆 100gぐらい
■水 300gぐらい
■白砂糖 150~200gぐらい
■レモン、ブランデー、バニラビーンズ お好みで。


豆を水(分量外)で戻す。6~8時間。
長すぎると味が染みにくくなると聞いたことがあるので
ちゃんと計る。

といっても2時間も開きがあるけどね(笑)


何度か煮こぼして灰汁ぬき。

砂糖を入れてからは皮はやわらかくならないそうなので
この下茹での段階で柔らかさを決める。

砂糖は1度に入れずに
数回に分けて少しずつ糖度を上げるのが
皮を破らないで炊くコツだそう。

あたいはいくらでも分けて入れるけど(10回とかね)、
普通は2、3回程度。


これは、青梅の甘露煮を作るときも同様で、
薄皮を破らずにキレイに仕上げるために
分けて少しずつ入れる。

砂糖の浸透圧を制するものが勝つのだ!

ちなみに、青梅のうえには落し蓋かわりにガーゼをかけて
厚い鍋で、なるべく対流ができないように
恐ろしくトロ火で炊かねばならぬ。


また、砂糖のかわりになる人工甘味料は
使わないほうがキレイに仕上がる。

砂糖は甘味づけのみにあらず、
保型性のためにも役立つので
市販品のように形よく炊くにはやはり砂糖であーる。


ちなみに、あたいは硬めに炊きあげるのが好き。
豆のプリっとした食感を残して硬めに。


味付けは みりんや醤油を使う「煮豆」ではなく、
薄めのシロップ仕立てにします。

最後にレモンを絞ったり、
ブランデーを垂らしたり、
使ったあとのバニラビーンズのサヤを入れたり。

お茶うけにこれをほんの1粒2粒。満足です。


子供の頃、豆類が大嫌いでした。
給食のひじきの煮物に入ってる大豆、
シュウマイのグリーンピース……

いま思うと、
あれって缶詰や冷凍の豆だから不味かったんだな。
たしか、衛生管理上、給食室で一晩水に浸ける行為が
許されていないかららしいけど、
なんだそりゃ、くだらん。


くだらんついでに書いちゃうと、
こないだテレビで、各学校の栄養管理士が集まって
納入するヨーグルトを決めるために食べ比べてたの。
そしたらさ、
「これは柔らかいからスプーンですくいにくい」だの
「これは容器が持ちにくいから食べにくい」だのと
幼児じゃあるまいし、
小学生になんでそこまで甘やかすんだってくらい
気を遣ってるわけよ。


昔の子どもなら、不都合を工夫して楽しむくらいのこと
おちゃのこサイサイだったし、
そーゆーのが思い出になったりするもんじゃん。
許せる範囲の不都合を大人が見極めてあげて、
子供の時期にたくさん経験させてあげるのが
教育だと思うけどな。

子供の頃に、「できる」と同じだけ
「できない」を経験させてあげたら
ガマン出来る、キレにくい子どもになるかもよ?
(あとはスルメや昆布でもしゃぶらせとけばOK!)


なーんちって。


イチからちゃんと炊いた豆は香りもあって美味しい。
スローフード、万歳。