スーパーで、フェイク食品。
『カニかま』ならぬ『カニかも』。
▼あれ、この小憎たらしい顔、見覚えが......
▼2年前に書いた『ほぼホタテ』と同じキャラだ!
さっそく『カニかも』食べてみた。
.......モグモグ。
おおーーっ! カニじゃん!!
▲の『ほぼホタテ』はあと一歩だったけど、
今回の『カニかも』はカニ度が高い!
カマボコの繊維が
本物のカニっぽく斜めになっている。
今までにも斜めタイプのカニかまはあったけど
これは1本ずつの繊維が細く&弾力があるんさね。
なんか、こう、筋繊維を感じるのだ。
うぬぬ、思ったよりカニ。
昔、お年寄り3人が
炒め物に入っていた缶詰のマッシュルームを
「なんだろうね?」「アサリだよ」「あぁアサリだ」
と話していたけど、
あの人らなら疑いもせず
カニだと思いこむと思う。
カニカニ詐欺、発生だ。
今までは
元祖カニかまを開発したスギヨの
▼『香り箱』がもっともカニに近いと思っていたけど
どうかな、いつか同時に食べ比べてみよう。
スギヨの『香り箱』も
カネテツの『カニかも』も
どちらもズワイガニっぽい。
食用菊と一緒に
甘めの三杯酢で和えたら
完全にカニになりそう!
ところでさ、アイルランドってさ、
大昔、もんのすごい大飢饉で
主食のジャガイモや小麦が壊滅的で
お腹をすかせて死ぬ人がいっぱいになって、
イギリスの下層民としての扱いもイヤになって、
で、このまま死んじゃうくらいなら
一か八か新天地アメリカへ、という話が
大ヒット映画『タイタニック』のディカプリ~オなわけですが、
当時、アイルランドではまだ
カニやタコを食べモノだと認識していなかったんだって。
あぁ、餓死するくらいなら
だれか試しにカニ食べてみたらよかったのにねえ。
で、10年くらい前にアイルランド行ったときのこと。
ランチでカニグラタンやカニサラダを頼んだら
どれもこれもカニかまでやんの!
いまや、アイルランドでも
本物のカニ(アイリッシュクラブ)は
めったに食べられないお高い存在になってしまったとのこと。
昔も今も
アイルランド人の庶民は
カニは食べられないのであーる、という話であーる。
そういえば、カニかまの世界的輸出国って
第一位はタイなんだってね。
タイ産のカニかま食べたことあるけど
繊維が荒くて、ギュッとしてて、
味もただのかまぼこで、
ぜんぜんカニっぽくないんだよねぇ。
いまこそ世界へはばたけ
日本のカニかま産業!