2017年9月21日木曜日

森の小さな美術館 後編


前編のつづき。







窓枠も友永氏の作品。

館内のあちこちの丁寧さを見れば、
クギを使わずにホゾや欠きで組んでいるのは間違いにゃい。

未確認だけど、きっとそうだと思う。


▼こちらは昭和のレトロガラスを再利用した明かり取り。












(なんだろな?湯沸し器?)


▼影がリアルな木像。




そーいえばウチのチェンバロの
製作指導してくださった古楽器作家さんが、
「木材の、最後の仕上げ作業は
影を見て削るのだ」言ってたけど、

この作品も、蛍光灯ピッカピカの
明る~い部屋で削りだしたのではなく、
こんなふうに影がでるような電球灯りのなかで
影を見ながら彫った作品なのかも、と思ったぞ。


しかーも、この作品、
▼広げた腕に羽根が生えていて、




▼「影が翼みたい!」としずく姐さんもビックリ。
うん、やっぱり影を愛でる作品なのだ、そうだ!
(勝手に決定)




▼こちらの木彫もなかなかの存在感。
人間サイズの作品。
羽織っている洋服(特に衿元)をみると
やはり木目って重要なのだなぁと気づかされます。




▼そのお隣りがまたすごかった!




なに、このダークな存在感.....

かっちょええーーーっ!!




猫背っぷりが
ちびれるねぇ~!!


んぁ、こっち見てる?




見てんね。

翡翠色のひとみだね。

あたいのこと意識して
気付かれないように
こっそり、見てんね。

くぅーーーーっ!! (>_<)カッコイイ




……とメロメロして何枚も撮ったんだけど、

あれ、そーいえば、しずくさんが
これ女性とか言ってたような??
(勘違いかも??)

いや、もう男も女も超越した
トランスジェンダーな存在なんだな、きっと♪


▼これ、いいなぁ~
ライトの脚先1ヵ所が
チョンとなにかを足してあるところに
作家さんの自由で寛容な心を感じます。




▼ライトの脚、3本なんだね。
なるほど、もし4本脚だったら
和風ライトな印象だったかもしれないな。
たしかに3本がいいね、うん。




▼まるで『今、ふくらんでいる途中』みたいだ。
そしてスイッチをOFFにしたら
しぼんでしまいそうだ。
コレ、家に欲しいなぁ。




この、暖かい透け感をみていたら
高校生のころに欲しくてたまらなかった
ラクダの胃袋で作られた
ランプシェードのことを思い出した。

お金が足らなくて結局買えなかったけど、
黄金のやわらかな輝きを思い出しました。


今、ふとネットで「ラクダ 胃袋 ランプ」で画像検索したら
いくつか出てきたけど、
大人になった今のあたいは
ラクダよりも↑のほうが欲しいなぁ~








▼    ▼   窓をのぞくと  ▼    ▼












イスもテーブルも
友永詔三さんの作品です。












喫茶室でアイスティーを注文したら
スイートポテトが付いてきました♪
外国のカフェも、お茶頼むと
1つのチョコやクッキーをつけてくれたりするじゃん。
あの感じ。嬉しいよね。




「アイスティーが葉っぱに乗ってるよ、素敵だね」と
しずくさんに言われてパッと見たとき、

ウチにもあるビニール製の葉っぱコースターと
同じものなのかと思っちゃった自分の貧しさったら。

世のアーティスト系の人々が
「毎日の暮らしが作品に出る」的なことをよく言うけど、
たしかに発想に影響でるんだろうねぇ(;^ω^)ゞ


この日、たまたま他のお客様がいなくて
あたいたち2人だけ。
このお家に住んでるみたいな気分♪

カメラの話に、レンズの話(笑)
話題は尽きなかったけど
太陽も傾いてきて、そろそろと席を立ったら

な、なんと、そこへ友永詔三さん
ご本人がご登場!

にこやかで、おだやかなお方でした~。


『深沢 小さな美術館』
素敵な空間でした。