2019年11月15日金曜日

宮本里美さんの講座へ

香川県高松市にあるお店『ガーデンズ』

▼主宰の宮本里美さんの著書。
土谷ますみ先生のご紹介で知り
いまやあたいの日々のバイブルです。




2冊の表紙に登場するこの革手袋も買っちゃった(#^^#)


こないだの四国一周旅行ではいくつか目的があって、

なかでも高松ガーデンズへ伺うことは絶対に外せない
あこがれのお店でした。


▼著書に登場するこの北庭、本当に素敵でしたよ





▼あぁ~日本でこんなに素敵な暮らしをされている方がいるのだなぁと
本当にうっとりの宮本さんとお仲間たち。





▼ガーデンズのみなさん、カッコいい!
お店へ伺ったとき、このなかの方が実際にレジ打ちなどしてくださり
こころの中で感激しまくるあたいなのでありました(笑)






▼一番最後、ここの写真と文章がじんわりときて好き。




そんな宮本里美さんの講座が東京であると知り、
土谷ますみ先生と、若松則子先生、あけさんと一緒に
講座のあとはお銀座ランチと決め込んで伺ってきました。


講座を受ける前のあたいは
この本の、素敵な写真や雑貨に目をうばわれていて
「オシャレだわぁ~」とうっとりしているだけだったけど、

今回の講座で
直接ご本人の言葉で具体的に聞いているうちに
そんな浮かれたことではないと気づきました。


「オシャレな暮らし」ありきのガーデンライフではない、というか、

植物は決して
オシャレぐらしの小道具なんかじゃない、というか、

なんつーか
自分が中心にいて植物をつまみ取って来るのではなく、

自分の方から植物へ歩み寄って
恩恵をいただきに行く姿勢を感じました。



そして宮本さんが子どもだったころの話を聞いているうちに、

あたいも子どものころに
野ゼリやヨモギを摘みにいったり、

お月見に飾るススキを探しに行ったり、

庭で採った柚子を大きく割って
手縫いのさらし巾着へ入れたものを湯にうかべたり、と

そんなふうに植物が暮らしを豊かにしてくれることは
どこのうちでも普通だったことを思い出しました。


ススキや柚子を
「買ってきて、執り行なうこと」が行事ではなく
「家族で一緒に採りに行って、体験を共有すること」が
楽しかったんだなぁ、などと
そんなことが改めて思い起こされました。


そういえばママンは
父の月命日には、買った花ではなく
必ず庭で育てた花を持ってお墓参りにいってるなぁ。


植物のことだけじゃなく、
たとえば昨今、廃棄が問題になってる恵方巻だって
買ってきて食べることにはさほど意味などなく
家族でワイワイ巻きながら作って食べるのが楽しかったりするわけで、

季節の行事を、買って来たものだけで育った子どもは
大人になったときにはもう
自分ではやろうとしない……かも?


でもだからって、現在は東京に住んでいるあたいが
十五夜のときに野っぱらでススキを探すのは非常に困難なわけで
(まず野原が無い)、

じゃあススキ買ってきてまで十五夜やるか、っつーと
うーん、ま、やらないやねぇ……

(以前書いたお正月の松かざり考→2016年1月10日



昔は原っぱや空き地が街中にもあちこちにあって
毎日あたらしいルールで遊びが作り出されて
子ども時代のはらっぱ遊びは自由だったなぁ~


テレビゲームでわざわざゾンビに襲われたりなんかしなくたって
原っぱで穴掘って、両手を埋められただけでも
ひんやりと湿った土の温度はめちゃめちゃ怖い!(笑)

いまどきのお母さんは
「土は汚いもの」って教えるそうだけど。


あれ?

もしかして、私、
ちゃんと幸せな子ども時代だったのかも?と

宮本さんの講義を訊いているうちに
懐かしい気持ちで胸がいっぱいになりました。

(塾やお稽古も、週9やらされてたけどな 怒!)


昔の子どもが普通に体験してきたことや
昔の親が手間を惜しまずにしてきたことを
今どきの子どもたちにも体験させてあげたい、と

現在、宮本さんは
植物のある暮らしを子ども達に知ってもらうワークショップを
香川県で開催されているそう。


そこでは「お花は摘んじゃダメ」なものではなく、
好きにお花を摘んでブーケを作ってみたり
いろんなハーブを摘んで香りを手の中で調合したり
子どもたちが自分で考えて自由に遊べるんだって。


お花はお花屋さんで買う物だけじゃなく
野原にもキラキラしたものがいっぱいだよ、と。


そうねぇ、
植物を観察したり
どんぐりで人形を作ったりするくらいのワークショップなら
わりとありそうだけど、

植物やハーブを楽しむ子ども向けプログラムって
海外の番組では目にするけど
日本ではまだまだ少ないのかも。


ワークショップで、子ども達に球根を配って
「ここから芽がでて、葉がでて、先っぽにお花が付くのよ」
お話をしたら、

そのあとのお絵かきで、子ども達は
まず球根を描いて、茎を、葉を描いて、
そして最後にお花を描いたのだそう。

「大人だったらお花から描いちゃいますよね」って宮本さん。

きっと子どもたちは
球根から芽がでて花が咲くまでを
頭の中に想い描いてワクワクしながら
宮本さんのお話を聞いていたんだろうね。


いいなぁ~
宮本さんのワークショップ、
あたいも子どものころ体験してみたかったなぁ~



そういえばふと思い出したことがある。

小学校教諭になるための理科の授業で
フィールドの講義があってさ。

「草笛とか作ったりするのかな♪」などと
この日のフィールド講義を楽しみにしていたのに、

野原に着いて、教授が言った課題は
「コオロギを10匹捕まえること。
捕まえた人から教室へ戻ってよし」って内容だったのな。


( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)

( ꒪⌓꒪)

( ꒪﹃ ꒪)

……死。

もっちろん授業放棄しましたけどね。


「コオロギ10匹」? だったら
「野原であそぶ方法を10個みつけよう」
のほうが教育上もいいんじゃ?とそのとき思ったなぁ。


ま、講義の意図としては
教師が虫をキャーキャー怖がっていたら
生徒にナメられるから的なことでした、たしか。


ズルしてさぼったあたいと違って
あのとき、ちゃんとコオロギ10匹捕まえて
のちに教員になった同級生たちは
今、どんな授業をやってんのかな~



▼講座当日の宮本里美さん。
インスタでのエレガントチャーミングなお衣装も素敵だけど
ガーデニングスタイルで登場してくれて嬉しい。





▼会場にはハーブが敷き詰められていて
踏みしめるといい香りが立ち上って。
スローイングハーブという演出だそうです。




最初はなんだか畏れつつ踏んだけれど
たしかに、ハーブ類ってどんどん伸びるし
剪定が好きな植物でもあるから
こういう使い方、ありかもね。

混ざり合ったハーブたちの香りって
なんともいえず良い香りです。


宮本さんはハーブの花や葉だけ使うのではなく、
茎や枝など捨ててしまうような部分でも
刻んでビネガーに漬けこんでチンキを作って
掃除などに利用するそうです。

すべて、捨てるところはないです、と。

バラは、花をめでたのち
キレイに洗ってジャムにしていただくのだそう。



▼スタンプカードかのように
宮本さんと接するつど
著書にサインをいただだいております。

もちろん高松ガーデンズへも持参しました。
サインもここまで毎回お願いしてしまっては
申し訳なくて今回ちょっと躊躇したのだけど、
宮本さん「大丈夫よ」のお言葉に甘えて記していただいてます(●´ω`●)ゞエヘヘ





▼会場にあった、ハーブの楽しみ方の一例。





▼翌日さっそく真似る、と (〃'∇'〃)ゝエヘヘ

見せ方(魅せ方)は宮本さんのようにはいかないけど
以前よりも意識的に
ハーブの香りを暮らしに取り入れはじめました。




講座のおみやげに
レモンユーカリのドライがふるまわれました。

このレモンユーカリ、
わが家には木があるのです♪

今は無き、あのJマート三鷹店で購入したときには
0.6メートルくらいだったけど
2.5メートルほどに育ってます。






庭から摘んできたハーブを楽しんだり。




宮本さんが昔、参考にされたという
北本光世さんのハーブ暮らしの本も購入して。


講義を受けたあと
あらためて宮本さんの著書を手にしてみたら
ただ「オシャレだわぁ」と憧れて眺めていたときとは
すこし印象が変わって、

植物を身近に感じてらっしゃるのと同時にまた
とても尊敬されていることが伝わってきました。


宮本さんが総監修をされた
今年春のイベント【バラぐらし】のことを書いたポスト

高松ガーデンズの写真を前に
「いつかこの場所に立ちたい」と書いていたあたい。


その4か月後に夢叶った
高松ガーデンズへ伺った話は
年内に書けるのだろうか?? 


四国一周キャンピングカー旅の記事、
案の定、4日目の記事で止まってます。
ガーデンズへ伺ったのは……旅の10日目。
まだまだ先は長い(笑)