3日前の金曜日のこと。
なじみのパン屋へ行ったら
「今日の夕方、灯篭流しありますよ」
と教えていただいて、
調布市の野川へ行ってみました。
今年で17年目の、お盆の催しなのだそう。
えーーっ、じぇーんじぇん知らなかった!
まだ夕陽の残る18:30から
市内のお坊さんたちによる読経や
市民コーラスによる鎮魂歌(かなり良かった)が始まり、
19:00ころからポツポツと流れ始めて来ました。
流れてきた、っていっても
思った以上に短い距離で100メートルでした。
それでも初めて見る灯籠流しはキレイ♪
▼途中、橋からの「ナイアガラの滝」的な花火で
幻想的な雰囲気に。
ベトナムあたりの川霧みたい~
(真ん中に橋があるため2枚の写真に見えますが、縦長い1枚です)
「キレイ~!」と嬌声をあげるギャルや子どもに交じって
あたいも夢中になって撮っていたのだけど、
川岸で手を合わせて拝んでいる方をみかけて。
そうか、これって大切な人の命のともしびなのだな。
急に胸にこみあげるものがありました。
▼100メートルほど流れてゴール地点。
(HDR合成っぽい写真も好き)
すると、近くにいたオバチャンが
「このあとは
見ない方がいいわね」と
まわりに聞えるように一人ごちて居なくなりました。
あたいは「あ~なるほど」と
なんとなく思い当たったけれど、
初めて来たので
最後まで見届けることにしました。
▼灯火を魚網でひっつかまえて
岸にポイポイっと「作業」し始めました。
ひとつひとつが命なのだと思えてしまったあとでは
雑な作業に胸が痛み、
悲しい仕業(しわざ)に見えてしまう......
などと嘆きながらも▼流し撮りに挑戦(^o^ゞ
▼ま、お坊さんが作業しているのがせめてもの救いかね。
「きっとこのお坊さんは心のなかで
お経を読み上げているのよっ」と思い込む
性格のいいあたい。(←みんな、よく覚えておいてね)
▼あっ、1つ、逃げ出した!
「逃げろ、犬吉! こっそり、それ行け~!」
人さまの灯篭に、勝手に想いを載せて応援。
でも結局はとっ捕まって
片手でじゃぶっと沈められて
岸にポイッと投げられちゃって。
捕まったとき、
水面に写りこんでいた電灯の光がはげしく散って。
その様子が
まるで最期に精いっぱい耀いてみせた
犬くんのことを思いだして
突然 涙がぽろぽろぽろと落ちました。
あのオバチャン女神の、
「もうこのあとは見ない方がいいわね」
のお告げのとおりでした。
また行くことがあれば気をつけよう。
見に行く前には、
「犬くんの名前で一舟(¥1000)流したかったなぁ。
来年はかならずや」
と、残念に思ったのだけど
なんだかなぁ~ 切ないなぁ~
せめてあと10メートル下流の
橋の下で目立たないように
回収作業してくれたらよかろうにの。
でも、ま、初めて見た灯篭流しは
やはりとてもキレイで
行って良かったと思えました。
(しかも派手に写るんで撮ってて楽しいし♪)
あたい、お寺行事が嫌いなんで
つい先日もママンに
「お盆なんてお寺の集金日だろ!」と言ったばかりだけど、
やっぱあれか、
犬くんのせいで
すっかり「ほとけ心」が宿っちまったのかも......
あたい、もう毒吐けないかも(;^ω^)ゞ