あけさまのブログ『あけの秘密の花園』は
日本中の素敵なお庭と
日本中の美味しいお店の情報がいっぱい!
そんなあけさんのブログのなかで
ときどき気になっていたお店『市川』。
ネットで検索かけても
食べログにもgooglemapにも
情報が出てこない。
「予約を入れてから2年待ちました」
などと書かれたブログもちらほら……
なにやら、マダムがおもてなしくださる
1日1組、邸宅レストランらしい。
そんな別天地レストラン『市川』さんへ
年に数回行かれているあけさま。
いいなぁ~ うらやましいなぁ~
夜な夜な、お百度参りをして
「いつか市川へ」と執念を燃やしておりましたところ
伝手の伝手で、今回たまたま空き席ができたそうで
お声をかけていただけました♪
(Mさま、あけさま、ありがとうございます)
念願の『市川』さんへ、いざ!
……と勢いこみすぎて
あけさまから教えていただいたお店の住所を
間違えてスマホ入力し、
ムダに歩き回ってくたびれ状態でお店に到着。
お店、といっても看板はありません。
▼あけさまが「白い壁にツタのからまったお宅」とおっしゃってたっけ。
植物を目印にするとは
さすが『ガーデンダイアリー』の名物編集者さんッス。
お玄関の前には
おハボタンの
おキレイな
おリースが飾られていました。
なんだかむやみに「御」を付けたくなるような
そんな佇まいのお宅です。
昔、大学教授の家へお招きいただいたときを想いだす佇まい。
急に緊張ちてきまちた……
▼クリスマスの設えに気持ちもあがります♪
▼Mayさんが「キリスト降誕のシーンね」と気づいて。
なーる。
クラシカルな光り方がまた、もうっ!
あー、ちなみにMayさんは
年に何度もヨーロッパの美術館めぐりなどされてる方で
この日はウィーンから帰国されたばかりでした(ू•ᴗ•ू❁)
▼輸入玩具店で
目ん玉飛び出るお値札が付いてるやつだ……
▼うちにあるプラッチックのとはやっぱ違うにゃはは~
▼犬くんとほぼ同サイズ!
首におリボン付けてもらってる~
▼こ、こ、こりは!
もしやドーム兄弟 ドーム・ナンシーの風景図花瓶では!?
(゜ロ゜ノ)ノ エエーッ
他にも素敵なものがあちこちに。
さて、時間がまいりまして
マダムのご挨拶から食事がスタート♪
マダムはどういったお方なのか存じ上げませんが、
近ごろNHKでやってる
『大使夫人のおもてなし』とかいう番組、
あの雰囲気を感じる素敵なお方。
大使夫人、外交官夫人、文豪や画伯の大家の奥方、
……うーん、ハイソサイティーな世界を知らないあたいなので
そんなところが精いっぱいの表現です。
▼まずはこちらのお茶。
一口味わって「ん!?」
甘味と香りが段階的に変化すんの。
なんでこんなに口内で変化するんだろう。
たとえば水出し茶(甘味)と、適温で淹れたお茶(香り)を
別々に淹れてから併せて供されたのか、と邪推してしまうほど。
……だなんて
1つずつ料理の写真に解説していくのも野暮ってなもんだけど
でも1品ずつ、どれも感激する味わいだったのよねぇ。
▼前菜。
栗のスープ(出汁仕立て)、
菊ときのこのおひたし、
鴨(コンフィだと思う)甘いバルサミコソース、
クランベリーとマスカルポーネの和え物、金柑煮。
クランベリー、ふっくらと戻っていて美味しい。
そうマダムにお伝えしました。
以前、ドライのクランベリーの砂糖やオイルを抜く
試行錯誤をしたことがあったので驚いたのです。
そしたら、なんとマダム、
「これを使って戻したのよ」と
〇〇(調味料)を小皿にいれてきて
味見をさせてくださったのです。
常連でもないあてくしにもこのご厚意!
マダムは、料理の勉強のために
たくさんの名店で食事し、学ばれているそうで
「うちのエンゲル係数はなかなかですよ」と笑っていたけど、
こんな立派なご邸宅に住まわれているお方がおっしゃるその台詞、
いったいどれだけのエンゲル係数なんざましょね("⊙Д⊙")
マダムが通われるお店は
のちに次々にミシュランの星が付いていくそうで、
そんなお店で味の研鑽をつまれて
こうしてド庶民のあたいのお口に入るんですもん、
ありがたいことざーます。本当に。
美味しいお店の味を分析しつつの
そんなマダムだからこそ
「このクランベリー、どうしてこんなふうに戻ってるの」と
疑問に思ったあたいを不憫に思って
正解を明かしてくださったのでしょう。
▼こちらの清酒も美味しかった。
あけさんが「京都伏見の」とおっしゃってたけど詳細不明。
どちらの醸造所でしょう、美味しい。
器も楽しみのひとつです。
▼しんじょう。
お出汁がまた、もう、本当に香り高くて深呼吸。
あぁ、こんな香水があればいいのに。
▼蓋の見返し。
朝露をまとった散り紅葉かのごと。
▼揚げ蕎麦がき。
こちらも、マダムがどこぞで召し上がったものを研究して
再現されたとのこと。
おろしに微量に混ぜた唐辛子が繊細。
あたいが以前、八王子『坐忘』の再現研究した
揚げ蕎麦がきはこちらよん→ ■■■
▼『市川』のスペシャリテ(?)、
常連さんが何度でも食べたいとおっしゃるまぐろの薬味和え。
すっぽんで炊いた〇〇〇の松葉昆布を使うのがコツとのこと。
中トロっぽい濃厚さもあるマグロは
切り方に工夫があって、効果的でした。
▼鶏肉が射こまれた ゆり根まんじゅう。
にっとりとした味わいに、
表面にあしらわれたぶぶあられが香ばしさを添えて。
蒸して・揚げて・蒸すのだそう。
なんというお手間な一皿。
銀餡の塩気がピタリと決まっていて
これまた美味しくて感激。
作り方を教えてくださいました。
え、レシピって極秘事項じゃないの!?
「そんなケチなこと、しませんよ」と
またまた微笑むマダム。
でもね、このページの最後にも載せたけど
実は教えていただいたとおりに
いくつかの料理を家でも作ってみたけどね、
いやー、材料と手順を知ったくらいでは
同じにはなりませんでしたわ~
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
▼トマトのゼリーがけ。
ほのかなバラの香りに思えた正体はライチの風味でした。
青いギヤマンにたゆたう気泡はまるで銀河。
宇宙(そら)に浮かぶ太陽ねっ ( ͡° ͜ʖ ͡°)フッ
▼太刀魚チーズ挟みと万願寺唐辛子の揚げ物。
骨が抜かれてパクパクッと頬張れる太刀魚は、
骨を避けながら食べるときより
数倍美味しく感じられました。
揚げ物のあとは▼グラニテでさっぱりと。
小さくて軽くて、可愛らしい器。
▼やっぱり、ね。ニヤリ
▼この小さなスプーン。
首の曲がり方がクイッと絶妙、かつ、とにかく軽いの。
親指を使わず、指2本ではさんで掬って。
とってもいい気分♪
この日、あたい
ドラえもんみたいな色の服を着ていったんだけど、
もっとシックな服装できたら良かった……と
このスプーンのエレガントさに
急に恥ずかしくなりました(^o^ゞ
お次は、晩秋を惜しむようなこの図柄。
▼白マイタケのご飯。
「米、ひと粒ひと粒がキレイ!」
ここまでの料理に感動しすぎて
ついに米粒1つまで見惚れるほど
頭のなかがヤラれてます。
▼蒔絵のお茶碗でお薄。
▼梨やリンゴにチョコレートがかかった、
モロゾフの、この期間限定のお菓子♪
(この日は6人でした)
期待通り、本当においしいお料理と
素敵なマダムのおもてなしでした。
魚介、野菜、だしのごちそう。
ひと手間をかけたシンプルなおいしさで
皆さんが絶賛される人気店なのも納得です。
あ~、また行きたいにゃ~
何回くらい行ったら
予約してもよい身分になれるんだろう?
美味しいお料理、品と格をかんじるマダム、
そしてみなさんとの楽しいおしゃべり、
素晴らしいひとときをどうもありがとうございました!
~エピローグ~
食後、販売コーナーでアクセサリーを発見。
▼可愛らしく包装していただけました。
▼ブローチ2つ&首振りリスさん(ドイツ製)。
エアコンの風でゆらゆらしてカワイイの!
▼ついでに図々しく載せちゃう(笑)
自宅で再現してみたけど……別物でした(;^ω^)ゞ