東京都あきる野市にあるお料理屋さん、
燈々庵や黒茶屋の名物、勾玉豆腐。
原料のカシューナッツの形状から名付いた『勾玉』。
ねっとり濃厚でクリーミー、かつ、
口の中でサァ~っと溶けていく口どけ。
美味しいよねぇ~
ただ、あきる野市まで買いに行くのは
なかなか、ちと、ほれ、遠いんさね。
好きなときに気軽に食べたい♪
とパッケージを眺めていたら......
【原材料】
カシューナッツ、くず粉、牛乳、昆布だし、
鰹だし、ゼラチン、醤油、みりん、砂糖
こんだけ? え? ウチにいま全部あるけど?
っつーことで作ってみた!
▼まずは、おつまみに買ってあった
カシューナッツを一晩水に漬けて生(?)に戻す。
この水もどしカシューナッツ、
茹でたての柔らかい生ピーナツみたいで
このままでも美味しい。
→ 2014年9月10日 茹でピーナッツ
▼バーミックスでガーーッ。
▼シノワで濾したら、
▼ありゃ? こんなにも固形物が残ってしまったので、
▼もう1回、バーミックス(ハンディミキサー)。
バイタミックス(高級ミキサー)なら
もっと細かくなるんかなぁ? 誰か、体験談、おくれ~
高速ボタンで3分ほどガーーッとして
もう1回シノワにかけたら、
▼ををっ! 固形物がこんな少なくなった('∇^d) ナイス☆!!
カシューナッツ汁、完成。
さて。
ここからは2タイプの試作をしてみることに。
Aタイプ:吉野本葛だけで練り上げる
Bタイプ:吉野本葛+板ゼラチン
原材料をみると「くず粉」と「ゼラチン」の両方がある。
「ゼラチン」は出汁ゼリーに使用しているのかな~と思わせつつ
実は勾玉豆腐本体にも少し使用しているのでは?と疑ってみました(#^^#)
なぜなら。
なーんか、口どけが、なんとなく板ゼラチン使ったゼリーと
似ているような気がしたんだよねぇ。
粉ゼラチンとは違う、
あの板ゼラチン特有の
ねっとり、かつサーッと溶けて液体になる感じ。
板ゼラチンは新田ゼラチンのリーフゴールドを使用。
口どけと透明度、コスパ良し。
あと、吉野本葛と吉野葛は別物で
原材料に「くず粉」と表記されているので
葛ではなく本葛のことでありまする。
ということで、
Aタイプ:吉野本葛だけで練り上げる
Bタイプ:吉野本葛+板ゼラチン
の2タイプを実験ッス。
▼板ゼラチンを合わせて(Bタイプ)
ここへ「くず粉」「砂糖」「牛乳」、
それと原材料には書いてないけど塩を追加。
で、だ。
牛乳も疑いにかかる。
もしかして生クリームも入ってないかい?
だってこの濃厚さったら、あーた。
生クリームだって元はといえば「牛乳」なわけで
原材料に「牛乳」とあっても間違いではない、とか?
ということで
「牛乳」に生クリームを追加してみた。
で、火にかけて。
▼2タイプ、完成~♪
(左)Aタイプ:吉野本葛
(右)Bタイプ:吉野本葛+板ゼラチン
▼並べてみた。
見た目は
「Aタイプ 吉野本葛だけ」が本物に近い。
味は
「Aタイプ 吉野本葛だけ」が本物に近いコク。
食感は
「Bタイプ 吉野本葛+ゼラチン」が本物に近い。
でした。
試食してみて分かったのは
練り上げが足らなかった、ということ。
以前、ごま豆腐を作ったときに
練り上げすぎて不味かったことがあったので
慎重になりすぎた。
ある程度はやはり練り上げないと
ねっとりとした食感が足りませんでした。
.......と、もろもろ総合すると、
「勾玉豆腐のほうにも板ゼラチン足してるんじゃ?」という疑惑は
的外れだったようです。
ちゃんと本葛粉だけで
職人技で練り上げていることがわかりました。
疑ってすんません~(^。^;)💦
▼出汁ゼリーは手抜きして
ヤマキの白だしを板ゼラチンで固めただけのもの。
以前買った勾玉豆腐、
付属の出汁ゼリーに日本酒のアルコール分が
残ってることがあってね。
なので【原材料】には書いてないけど
おそらく日本酒は入っていると思う。
「昆布だし」「鰹だし」のいずれかに含まれていると解釈。
もしくは本みりんのアルコールが
飛ばしきれてなかったとか?
さてさて。
試作第一弾はイマイチの出来でした。
良かった点としては2点。
原材料が少ないので
味はそれなりに似たものができたのと、
カシューナッツを水で戻してから使うのは
当たっているように思う。
本物とは違うとはいえ
試作品も美味しくいただけました。
でも、なにしろやはり練り上げのタイミングが難しかった~
冷えてから固まるものを
熱いうちに見極めることは
シロウトには至難の業でした。
氷水にポタッと落として
やっと固まるていどで火を止めたのだけど
(口どけのよい柔らかさが得られることを期待した)、
しかしさらに練り上げないと
ねっとり感が足らないことを痛感しました。
次回は練り上げのタイプを3パターンほど試して
固さを近づけていきたいです╭( ・ㅂ・)و ガンバロ
葛粉と重曹(あく抜き等)はいつも見極めが苦手で、
かねがね身に付けたいと切に切に願ってますん。